J1の全日程が終了し、鹿島アントラーズが9年ぶりの優勝を決めたり、ファジが13位でJ1初シーズンを終えた、その翌日でも日本国内のサッカーは熱く盛り上がっています。

出典:https://www.jleague.jp/j1shokaku/2025/
このプレーオフ制度に対しては賛否両論あることは分かっています。リーグ戦軽視ではないかという意見があることもよく知っています。ただ、一昨年のプレーオフを制した東京ヴェルディ、そして昨年のプレーオフを制したファジアーノ岡山、いずれもJ1残留を果たしたように、プレーオフ昇格のクラブであってもJ1でボコボコにされて1年で降格という姿を見ることが減ってきたことも事実です。簡単に言えば、J2の3位であっても6位であっても、それほど力に差はなくてJ1で勝負できるチーム作りをどれだけしたかにかかっているということが言えそうです。それに、プレーオフを実施することでの収入増は見過ごすことができないところまで来ていると思えば、NPBのCSとは意味は違いますが、軽々に廃止論を展開することもできないように感じます。
何より、J1昇格プレーオフには毎年ドラマがあります。もう1年前になりますが、ファジアーノ岡山がベガルタ仙台を「2-0」で下して、J2在籍16年にして初のJ1昇格を掴んだようなドラマが繰り返されているのです。
そのプレーオフ準決勝が昨日行われました。

⚽特にここで取り上げたいのが『フクアリの奇跡』です。リーグ戦であっても、「0-3」になれば、ほぼ逆転不可能という気持ちになっても仕方ありません。まして、一発勝負、サドンデスのプレーオフであれば、感じるものは絶望感しかないでしょう。しかも、後半残り時間が20分を切ってからの逆転劇など予想だにしないと思います。それをジェフユナイテッド千葉が成し遂げました。こういう場合、どうしても「3-0」から逆転されたRB大宮アルディージャ側の皆さんの側に気持ちが傾いてしまいます。
勝負の非情さはこういう試合により鮮やかに浮かび上がってしまいます。魔境からの脱出がどれだけ大変なミッションなのかというのが改めて知らしめられました。
この試合の同点弾が17歳の高校生、姫野誠による鮮やか過ぎるループシュートだったことにも驚愕しました。大事な試合に現役高校生を起用する監督の勝負眼に感服すべきなのか、それともただのやけくそだったのか、それは分かりませんが、結果を残した選手が凄いということだけは間違いありません。

さて、プレーオフ決勝に進んだジェフユナイテッド千葉と徳島ヴォルティスですが、得てしてこういう流れで行われる決勝は、劇的勝利で勝ち上がったチームが昇格を逃すという過去を何度も見てきました。今回がどうなるかは予想できませんが、千葉がジンクスを破ってJ2生活16年から脱出できるのか? それとも、徳島が5年ぶりにJ1復帰を果たすのか?
J1昇格プレーオフは今年も目が離せなくなりました。